Googleがデスクトップ検索の右側に表示していたPPC広告枠を撤廃した件

Googleがデスクトップ検索結果右側に表示してた広告(PPC広告の一部)を全世界で撤廃するというニュースが入りました。

今までのPPC広告は検索結果の上に2つか3つ。検索結果右側に最大で8つ掲載されていました。今回撤廃されたのは右側の広告で、検索結果の上に表示される広告はそのまま残ります。

今回の記事では、このニュースが具体的に何を意図したものなのか、検索結果にどのような変化が起きたのかをお伝えしたいと思います。

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これまでのPPC広告と、これからのPPC広告

まず今回の撤廃でどのような変化が起きたのかを見ていきましょう。

今回追跡したのはビックキーワードと言われている「キャッシング」「ダイエット」「転職」この3キーワードです。それぞれ見ていきたいと思います。

「キャッシング」の広告

「キャッシング」で検索した場合、前はこのように表示され…

キャッシングで検索した場合1

今はこのように表示されています。

「ダイエット」の広告

「ダイエット」で検索した場合、前はこのように表示され…

ダイエットで検索した場合

今はこのように表示されています。

ダイエットで検索した場合2

「転職」の広告

「転職」で検索した場合、前はこのように表示され…

転職で検索した場合

今はこのように表示されています。

転職で検索した場合 その2

右側に表示されていたPPC広告枠が削除され、検索結果上部のPPC広告枠が3枠から4枠へと増設されている(条件付き)

上の検索結果キャプチャから分かる通り「キャッシング」「転職」の2つのキーワードについては検索結果上部のPPC広告が3枠から4枠へと増設されています。「ダイエット」については2枠から3枠へと増設となっています。

SEOjapanさんの記事「Googleがデスクトップ検索結果の右側の広告表示を廃止。全世界を対象(URLは記事最後に掲載)」によりますと、非常に商業的なクエリは上部のPPC広告を4枠にするという条件付きでの増設が行われているようです。通常は3枠です。

4枠目または5枠目のPPC広告は検索結果下部に表示されるようになった

今回のロールアウトによってPPC広告の4枠目、5枠目はどこに消えたのか?と疑問を感じる人も多いはずです。調べたところ消えたPPC広告は検索結果下部へと移動されていました。

こちらが「転職」の検索結果、下部エリアです。ロールアウト前の画像がこちら。

消えたPPC広告は下部へ移動した

それがロールアウト後このように変化しています。

検索結果下部にPPC広告枠が表示されるようになった

【例外】「PLA」だけは例外で右側に表示される

PLA(Product Listing Adsの略)とは商品リスト広告のことです。こちらの画像を見てください。

PLA広告とは

こちらは「タブレット」で検索した場合の検索結果です。画像右側に表示されているタブレットの商品リスト。この枠がPLAです。

PLAについてはこちらの記事(admarketech.:「商品リスト広告(PLA)について考えてみる」)で詳しく解説してありますので、興味ある方はぜひチェックしてみてください。

このPLAだけは例外で、今回のPPC広告枠撤廃とは関係無く今後も表示されるとのことです。

一部ブラウザで右側の広告は既に消えている(残っているブラウザもある)

今ロールアウトしたばかりということで、右側のPPC広告が残っているブラウザもあるようです。

私が試して見たところ「Chrome」では既に撤廃済みで、新しい枠で運用されています。

「Firefox」はまだ残っているようです。「IE」もまだ残ってますね。これから徐々に適用され、新しい広告枠がスタンダードになっていきます。

PPC広告枠変更の意図とは?

PPC広告枠の変更は実は非常に珍しいことです。

PPC広告が誕生したのは2002年と言われています。それから今までの約14年間細かな変更はあっても、これほどまで大きな仕様変更は耳にしませんでした。

気になるのが、なぜ枠の表示方法を変更することになったのかという点ですが、SEOやGoogleをよく知る有識者によると「モバイルとPCの検索結果をほぼ同じにするため」とのことです。確かに最近のGoogleは検索結果の表示順位決定要素にモバイル関係の要素を盛り込むことが多いです(モバイルフレンドリーアップデートもありましたし)。

つまりは今Googleはモバイルを超重要視しているということですよね。

また、これはGoogle検索を使っている人がパソコンユーザーよりもモバイルユーザーが多くなってきているということでもあります。そう考えると、我々ブログマスターは今後もっとモバイルユーザーのことを考えてコンテンツをリリースしていかなければいけなくなるなと思います。

まとめ

というわけで、PPC広告は枠の表示位置が大きく変わりました。

今回の変更はGoogle検索だけですが、GoogleがこうしたということはいずれはBingやYahoo!も追従するかもしれません。Googleが行うことは全て正しいとは言いませんが、それでもWeb業界全体がGoogleの動向を見守っているこの状況を考えると、やはりGoogleの影響力は凄いなと思いますね。

また続報が入り次第この記事に追記して情報を掲載していきたいと思います。

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  3. SEMリサーチ:Google、ウェブ検索結果右側の広告枠を廃止へ
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ABOUTこの記事をかいた人

19歳の頃に起業を目指す。上場企業を含む営業会社を3社経験、その後マーケティング会社の取締役を経験する。Webマーケティングの中でもDRMやインバウンドマーケティング、プロダクトローンチに精通し、ローンチ経験は14回、累計の売上高は10億円を大きく越え、現在はそれぞれの手法をMIXして売上を伸ばすことを得意としている。コピーライティングとマーケティングが専門分野。2015年6月株式会社ウェブエンジンを創業。